みなさまこんにちは。
今回は新しい相棒が出来ましたので、素人なりのインプレッションを行いたいと思います。これから・・・いるかな?SC57を購入したいと考えている方へ何かの参考になれば幸いです。

■購入動機
CB400SFが奥さん渾身のタックルによって破壊された為、新しい相棒を探す事にしました。CBの前はZX-10Rでヒィヒィ言っていた私ですが、それは主に金銭的な理由でした。それもそのはずで、「整備性がクソ」なC型ニンジャはちゃんと整備が出来ないと、たちまちバイク屋さんにとってとても頃合いな養分になってしまい、それが足かせとなって維持出来ない状態となりました。

しかし、そんな「整備性がクソ」なバイクで鍛えられたのか?思いの外整備技術がついており、CB400SFでは重整備以外の作業を自分一人で対応可能なようになりました。この事に加えて奥さんにCBを破壊されているので、「今なら乗りたいバイクにも乗れそうな気がする」、「整備もホンダなら自分でいけるのではないか?」と妄想を働いた結果、地元のレーシングショップにCBRのワンオーナー車両があったこともあり、購入に至りました。

■スタイリング
2007cbr1000rr

こちらは私が購入した赤黒モデルとは異なるSPカラーとはなりますが、見た目がものすごく良いので貼り付けておきます。これだけでもわかるかと思いますが、なんといってもこのスタイル。美しいの一言です。最新式のSC77やSC59とは違うこの独特の角張ったデザイン、スラントノーズの良さが所有欲を満たしてくれます。そしてなんといってもシリーズ唯一の「センターアップマフラー」も最高にかっこいいとおじさんは本気で思っています。

2006_cbr1000rr_center

最近のDucactiのようなショートダウンマフラーもかっこいいと思うのですが、この後ろから見たときに「え?そこ?」という箇所にあるマフラーはインパクト大ですし、初めてこのバイクを見た奥さんも「独特な位置にあるね」と褒めてくれました。

多分翻訳すると「そんな特殊なバイクをいくらで買ったの?」と言っているとは思いますが・・

ともあれクラス唯一のデザインは今でも見る人を飽きさせない素晴らしいデザインだと思います。また、なんとシルエットジャパンというアフターメーカーからは「ロスマンズカラー」のカウルも発売されているとか・・・これは純正のカウルから変更することの楽しみが増えて、さらにそのスタイングを飽きさせない要因になるかと思います。いつか変更できたらなと思います。

※シルエットジャパンさんは日本のメーカーで作りがとても良い事で有名です

■エンジン
sc57_repsol

さてCBRのエンジンですが、ZX-10Rと比較した場合とても従順で扱いやすいエンジンと言い切っておきます。

C型の10Rはじゃじゃ馬とか世間では言われていましたが、自分自身は元々BMX出身なのせいもあるのか分かりませんが、一般的に言われていた乗りにくい感じは全くしませんでした。むしろ自分で操っている感覚を強く残したバイクで乗りやすかったとも記憶しています。

がしかしです。このCBRに乗ってなるほどなと感じました。本当にCBRは大人しく、乗りやすいバイクです。まるで400CCにでも乗るような感覚で扱えますし、私のCBRはフルパワー化を行なっていますが、それでも10Rと比較すると「アクセルを回しやすい」と感じます。特に街乗りにおいてはECUの味付けがスムースなのか、愚図ついたギクシャク感もなくスッっとバイクが前に出てゆき、排気量を感じさせない従順さがこのバイクから感じ取ることが出来ます。

10Rのしかも初期型との比較しか出来ませんが、世間一般で言うとことの初心者にオススメのSSはCBRというのはあながち本当なんだろうなと強く思いました。

また、耐久性においても信頼のホンダ。すでに私と前のオーナー合わせて3万キロを走行しておりますが、全くのノントラブルでエンジンは一発始動で異音もなくスムースに全領域で回ります。

■コーナリング
2006CBR1000RR-2

本当に扱いやすい。フレームがそうさせるのか?サスペンションが良いのかは素人では全く分かりませんが、全体的に素直でニュートラルです。曲がりたい方向に顔を向ければバイクがそのラインを曲がってくれる。そして路面を吸い付くように、不安なく曲がってくれます。

ただ逆にそれらの反対に「スパッとした切り返し」や「コーナーの連続」にはあまり向いているようには思えませんでした。これは慣れの範囲かもしれませんが、安心感やどっしり感がアダとなって車体全体の軽快感がスポイルされているのかもしれません。SC57には純正の電子式ステダンもついていますので、もしかしたらそれが原因でこんな味付けになっているかもしれません。

とは言え乗りにくいことはなく、扱いやすいと思いますし、今後ブレーキの使い方を変えてみてコーナリングをもっと掘り下げてゆきたいと思います。

■取り回し
sc57_parts

私の乗っている06年式後期型はエンジンパーツの6割近くを前期型と比較し軽量化されている、ということもあるのか?非常に軽く感じます。CB400SFよりも、ふとした時に軽いような気もしますし、重たいという事は全く感じません。バイクを車庫から出す時や駐車場での押し引きで困る事はないように思えます。

■積載性
無いです。SSの宿命です。諦めましょう。

■弱点
さて、スタイルが良いだの、エンジンが扱いやすいだのと色々と褒めてきましたが、やっぱり弱点もあります。それは「年式が古いのでアフターパーツが少ない」、「整備性がクソな10Rと比較して楽だけど、やっぱりクソったれな状況には変わらない整備性の悪さ」の2点です。

アフターパーツに関してはそれでもGSRよりも多いような気がしますが、前車のCBとは比べくもないくらい少ないです。特にマフラーに関しては選択肢の幅が狭く、折角のセンターアップスタイルも個性の出しどころが少なくなってしまっています。

特に「モリワキすら出ていない」現実にはちょっと泣けてきましたorz

ワイバンやオーバーなどは仕方ないにしてもあのモリワキが出していないとは・・・コストが高いのだろうか・・・

整備性はもう10Rで慣れましたけど、本当にSSは自分で整備するには「修行僧並」の覚悟が必要です。プラグ一本からして大変で、それよりも「カウルを取っ払うことすら苦痛」です。こうした部分にメーカーさんも力を入れてくれると意外と一般ユーザーは評価すると思うのですが、どう考えているのでしょうか。ぶっちゃけもう150PSも200PSも絶対に使いきれないのだから、そういった部分に力を入れて欲しいなと思います。200万もするバイクなんて、普通の人は買えませんよ。本当に。

■総括
まとめます。 総じてCBRは噂に違わぬ使いやすさのあったバイクであると思います。サーキットだけでなく、ツーリングや峠でこそ楽しいバイクかもしれません。

ただSC57はもう古いバイクです。それは否めませんし、最新式のSS達と比較すると絶対的にやっぱり遅いとは思います。 とは言え、手に届く範囲でコントロール出来、本気になればかなり速い、そんなバイクがCBRなんだと私は感じました。

最後に現在の状態を書いておきます。今後は整備箇所も出てくるかと思いますが、ぼちぼち記事化してゆきたいと思います。

■現在の状態
CBR1000RR(SC57) 06年式。赤黒、ワンオーナー車両。走行距離:30000キロ

▼カスタム箇所など
・フルパワー化済
・エンジンオイル:ASH FS
・バッテリー:AZリチウム
・リアサス:HRCサス
・タイヤ:ブリジストンRS10
・スクリーン:ゼログラビティダブルバブル

▼30000キロ走行で分かっている故障箇所
・フロントフォークからオイルが滲んできた(OH予定)
・サーボモーターから異音あり(サイレンサー変更で撤去予定)
・全体的にゴム部品がへたっている。(特にラジエーター周りのホース類は要交換)